ハノイ観光に訪れた方の中には、
「ハノイは一通り観光したし、今度はちょっと郊外に行ってみようかな」
という方がいるのではないでしょうか?
そのような方に向けて、この記事ではハノイ近郊の観光地「古都ホアルー」をご紹介したいと思います。
古都ホアルーは周辺の景勝地であるチャンアンやタムコック、その他の歴史的な寺院などと合わせて2014年に東南アジア初の複合遺産として世界遺産に登録されています。

この記事は2021年6月時点の情報に基づき執筆しています。訪問の際は最新の情報をご確認ください。
アクセス
古都ホアルーはハノイから約90kmほど南下した所にあるニンビン省の省都ニンビン市にあります。
ハノイからの主な交通手段は以下の通りです。
- 列車
- バス
- ツアー参加
古都ホアルーの歴史
10世紀の半ば、ベトナム北部で12人の群雄による覇権争いが起こりました。
そんな中、現在のホアルー出身のディン・ティエン・ホアンがベトナム北部を統一し、968年にベトナム初の独立王朝(丁朝)がホアルーに誕生しました。
979年にディン・ティエン・ホアンが暗殺された後、軍部の有力者であったレ・ハイ・ダインが皇帝に即位、980年に前黎朝を建てました。
1005年にレ・ハイ・ダインが64歳で崩御すると、息子が皇帝として即位しますが権力闘争が続き、1009年に前黎朝は滅亡しました。
その後、首都がタムロン(現在のハノイ)に移され、約40年間に及ぶ首都としての役目をホアルーは終えました。
ホアルー遺跡には、17世紀に再建されたディン・ティエン・ホアンとレ・ハイ・ダインの廟が現存しており、見学できるようになっています。
見所
ここからは、ホアルー遺跡の見所をご紹介します。
東門(白亜の城門)
古都ホアルーの入り口には東門と彫られた白亜の城門があります。こちらの城門は近年になって復元されたものです。
狛犬のような彫像が左右に控えています。この彫像はホアルー内の門前でよく見られます。


東門を入って左手にはかつて王朝が誕生した際の歴史を示した絵が飾られています。


ディン・ティエン・ホアン廟
東門を入って少し進むと、ディン・ティエン・ホアン廟の入り口が見えてきます。


入り口の奥には国宝にも認定されているドラゴンベッドと呼ばれる石造りの寝台があります。
ベッドの真ん中にはドラゴンの彫刻がされています。あまり寝やすそうではないですね。


幾つかある内門の前には狛犬が控えています。座り方がちょっとかわいいです。


奥に続く参道の脇にはピーコックフラワーなども咲いており、参道に彩を与えてくれています。


3つの内門を抜けた先にディン・ティエン・ホアンを祀る廟が現れます。塔に書かれている漢字は現地の方も読めないそうです。
こちらにも国宝のドラゴンベッドが安置されています。


ディン・ティエン・ホアン廟の壁には細かな彫刻がなされています。


写真を撮ることは控えましたが、ディン・ティエン・ホアン廟の中にはディン・ティエン・ホアンとその重臣の像が祀られていました。
レ・ダイ・ハイン廟
ディン・ティエン・ホアン廟と並んでレ・ダイ・ハイン廟があります。


レ・ダイ・ハイン廟もディン・ティエン・ホアン廟と同じようにいくつかの内門を抜けた先にあります。
レ・ダイ・ハイン廟の内部にはレ・ダイ・ハインとその妃や王子の像が祀られていました。


水牛
東門を入って右手には着飾った水牛がいます。
チップ(10,000VND≒50円程度)を支払うと、この水牛にまたがって記念撮影をすることができます。またがってみると意外とテンション上がりますのでおすすめです。


そばには子供の水牛が寝ていました。撫でても無反応です。


おすすめ周辺観光地(チャンアン、タムコックのボートツアー)
古都ホアルーは周辺の景勝地であるチャンアンやタムコック、その他の歴史的な寺院などと合わせて2014年に東南アジア初の複合遺産として世界遺産に登録されています。
ホアルーまで行ったのであれば、ぜひ周辺の観光地も併せて訪れてみてください。
特にチャンアンやタムコックで行われている石灰岩の奇石が連なる川を手漕ぎボートで巡るツアーはおすすめです。
様々な寺院を訪れたり、鍾乳洞の中を進むボートツアーは冒険気分で楽しめます。


まとめ
この記事ではハノイ近郊の観光地「古都ホアルー」をご紹介しました。
ハノイから少し足を延ばすだけで、ベトナムの始まりの地とも言われる古都ホアルーでその歴史を堪能することができます。
また、周辺には古都ホアルー以外にも魅力的な観光地がたくさんあります。
ハノイ観光の際の選択肢として考えてみてはいかがでしょうか?
以上、「【世界遺産】ベトナム始まりの地、ホアルー遺跡へハノイから日帰り観光ツアー」でした。
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