ミラノ大聖堂はミラノの中心に位置する町のシンボルです。
人気の観光地であり、観光スポットに囲まれた立地から、ミラノ観光における中心の役目も担っています。
この記事では、ミラノ大聖堂についてご紹介します。

大聖堂内の見所もご紹介しますので、ぜひ最後までご覧ください。
概要
ミラノ大聖堂の建築工事は1386年にはじまり、終了するまで500年もの歳月がかかっています。
全長157m、高さ107.5m、面積11,700m2もあり、世界最大級のゴシック様式の建築物です。
ミラノ大聖堂の見学は大きく分けて4つのエリアに分かれています。
- 大聖堂
- 考古学エリア
- 屋上
- デュオモ美術館、サンゴッタルド教会および展示会
この中でも、大聖堂と屋上はミラノ大聖堂を訪れた際にはぜひ見学して頂きたいエリアです。
アクセス
ミラノ大聖堂へ行くには地下鉄を利用するのが便利です。地下鉄M1路線もしくはM3路線の「Duomo」駅から徒歩1分で到着します。
周辺には、「ヴィットリオ・エマヌエーレⅡ世のガッレリア」や「スカラ座」など様々な観光スポットがありますので、ミラノ大聖堂を中心にコースを考えると効率よくミラノが観光できます。
入場料
ミラノ大聖堂は見学エリアによって異なる入場料が設定されています。見学エリアごとにチケットを購入することもできますが、セットチケットを購入すると割引されますのでお得です。
チケットは現地のチケットセンターでも販売されていますが、オンライン販売もされています。現地のチケットセンターは混むこともあるため、事前の購入をお勧めします。
2021年8月現在のオンラインチケット販売価格は下表の通りです。
屋上へはリフト(エレベーター)で上がるか階段で上がるかで金額が異なります。体力に自信のある方は階段にチャレンジしましょう。
見学エリア | 価格(€) |
---|---|
大聖堂、考古学エリア、屋上(リフト)、ドゥオモ美術館、サンゴッタルド教会および展示会 | 20 |
大聖堂、考古学エリア、屋上(階段)、ドゥオモ美術館、サンゴッタルド教会および展示会 | 15 |
大聖堂、考古学エリア、ドゥオモ美術館、サンゴッタルド教会および展示会 | 10 |
大聖堂 | 5 |
屋上(リフト) | 14 |
屋上(階段) | 10 |
大聖堂
ここからは大聖堂の中の見学ポイントをご紹介します。
内陣(主祭壇)


整然と並ぶ太く大きな柱と高い天井が荘厳な雰囲気を醸し出す内陣(主祭壇)。入場するとまず最初に目に入る光景であり、圧倒される迫力があります。
主祭壇は、ミラノ大聖堂の位置に以前あった「サンタ・マリア・マッジョーレ大聖堂」の主祭壇がそのまま利用されています。
聖バルトロマイ像


ミラノ大聖堂で最も有名な作品の1つが聖バルトロマイ像です。
バルトロマイは新約聖書に登場する十二使徒の一人であり、皮剥ぎの刑で殉教したと言われています。この像も生々しい筋肉表現がされています。
羽織っている生地状のものは布ではなく、剝がされた自らの皮とのことです。
ジャン・ジャコモ・メディチの墓


ジャン・ジャコモ・メディチはミラノ出身のローマ教皇であるピウス4世(本名:ジョヴァンニ・アンジェロ・メディチ)の兄であり傭兵隊長であった人物。ピウス4世が兄に敬意を表して建立しました。
この墓を手掛けたのは彫刻家 「レオーネ・レオーニ」 であり、1560年から1563年にかけて制作されました。
パイプオルガン


1938年に造られ、1986年にレストアされた大きなパイプオルガン。
15,800本ものパイプを有し、高さは9mを超えるほどもあります。イタリア国内では最大、ヨーロッパでも2番目に大きいパイプオルガンです。
ステンドグラス


大聖堂の壁には多くのステンドグラスが飾られています。最も新しいものは1988年に造られていますが、もっとも古いものは500年以上前に造られました。
特に美しいのは最も奥の後陣に設置されているステンドグラスです。大きな3つの窓には旧約・新約聖書の物語が描かれています。
その他
これまでご紹介した他にも、幾つもの祭壇や絵画があります。ぜひ時間が許す限りご見学ください。
屋上


大聖堂の屋上は見学エリアになっており、リフトもしくは階段で上がれます。
屋上では細かな装飾がなされている尖塔やミラノの街並みを楽しむことができます。


マドンニーナ(黄金の聖母マリア像)


ミラノ大聖堂に135本ある尖塔の上には様々な聖人の彫像が設置されています。
その中でも、大尖塔に設置された高さ4.16mの黄金の聖母マリア像は有名です。
この1774年に設置された「マドンニーナ」と呼ばれるマリア像は、ミラノ市民にとって重要なシンボルです。
ミラノでは、伝統的にマドンニーナの設置位置よりも高い建物は建築しないことになっています。より高い建物を建てる場合は、その建物にマドンニーナのレプリカを設置することで、マドンニーナがミラノで最も高い位置にあり続けるように考慮するとのことです。このことからも、マドンニーナがミラノ市民に愛されていることが伺えます。
まとめ
この記事では、ミラノ大聖堂についてご紹介しました。
ミラノ大聖堂は1386年から500年以上の歳月をかけて建てられた世界最大級のゴシック建築物であり、ミラノのシンボルともいうべき建築物です。
多くの見所がありますので、ミラノ観光のハイライトとして、ミラノを訪れた際はぜひ訪問をご検討ください。
以上、「ミラノ大聖堂(ドゥオーモ)500年もの歳月をかけた世界最大級のゴシック建築物」でした。
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