サン・ジェルジェ城はリスボンの中心地にある城砦であり、さまざまな見所があります。
特に、11世紀の中頃に建てられた城跡と、展望台から見えるリスボンの街並みは一見の価値があります。
この記事では、サン・ジョルジェ城についてご紹介します。

サン・ジョルジェ城から見るリスボンの街並みは最高です!
歴史
サン・ジョルジェ城の歴史は古く、紀元前7世紀頃にはこの場所に住宅などの構造物があった痕跡が残されています。
城砦が造られたのは11世紀半ばであり、当時この地を支配していたムーア人(イスラム教教徒)が防衛拠点として建造しました。
1147年10月25日、初代ポルトガル王であるドン・アフォンソ・エンリケスによって奪還されてからは、16世紀初頭までの期間、サン・ジョルジェ城は王家の城として栄えました。
その後は軍事的な目的での運用がなされてきましたが、20世紀に入ってからはその歴史的価値が再認識されました。
今では国家遺産に登録され、人気の観光スポットとなっています。
アクセス
サン・ジョルジェ城はリスボン中心部の小高い丘の上にあります。
サン・ジョルジェ城に行くには、バスか市電(路面電車)の利用が便利です。
バスを利用する場合、37番のバスに乗車し、「Chão da Feira」で下車すると、城門の目の前に到着します。
市電を利用する場合、12番もしくは28番の市電の「Miradouro Sta. Luzia」駅で下車すると、城門まで徒歩6分です。
コメルシオ広場から歩いても15分程度の距離なので、散歩がてら歩いて行ってもよいと思います。
城門までは狭い坂の路地が続いており、ポルトガルの日常生活に触れているようで少しワクワクします。


入場料
サン・ジョルジェ城の入場料は下表の通りです。チケットは現地の窓口で購入できます。
年齢 | 入場料(€) |
---|---|
大人 | 10 |
シニア(65歳以上) | 8.5 |
若者(13~25歳) | 5 |
子供(12歳以下) | 無料 |
障がい者 | 8.5 |
日本語に対応したマップもありますので、観光の際はぜひ入手しておきましょう。
見所
ここからは、サン・ジョルジェ城の見所をご紹介します。
城門


サン・ジェルジェ城の入り口には城門があります。この城門は19世紀に建造されたものです。
チケット売り場はこの城門をくぐった少し先にあります。
城(城砦)


城内には、13世紀頃にこの場所にあったアルカソヴァ王宮跡が残されています。
その奥に11の塔を持った城(城砦)があります。
その中でも、城内に入る橋横の塔は重要な役割を持っており、中心塔(トーレ・デ・メナージェン)と言われています。激しい攻撃にも耐えられるように特に頑丈に造られており、特別な司令塔として機能しました。
城壁の上は実際に歩くことができます。転落防止の柵などはないため、足元には注意して散策してください。


サン・ジョルジェ城には野生?のクジャクが住んでいます。人に慣れており近づいても逃げたりしないので写真は撮りたい放題です。


展望台


展望台からはリスボンの町が一望できます。テージョ川が左手に流れる中、赤い屋根瓦の街並みが眼下いっぱいに広がる光景はまさに絶景です。
夕方になるとテージョ川に沈む夕日と夕日に染まる街を楽しめるそうです。
サン・ジョルジェ城の東側には、サン・ヴィセンテ・デ・フォーラ教会が見えます。
この教会は、1147年にドン・アフォンソ・エンリケスがイスラム教徒からリスボンを奪回したことを記念して建てられた教会で、現在の建物は1582年から1627年にかけて建てられたものです。


まとめ
この記事では、サン・ジョルジェ城についてご紹介しました。
サン・ジョルジェ城はその歴史的価値もさることながら、城から見るリスボンの街並みは一見の価値があります。
ぜひ訪問をご検討してみてください。
以上、「【絶景】サン・ジョルジェ城 リスボン中心部の陵丘に建つ城砦」でした。
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