リスボンからの日帰り旅行先候補の1つにエヴォラがあります。
エヴォラは「エヴォラ歴史地区」として1986年にユネスコ世界遺産に登録されており、様々な歴史的に貴重な建築物が遺されています。
この記事では、エヴォラの観光スポットの1つである「エヴォラ大聖堂(カテドラル)」をご紹介します。
この記事は2021年9月時点の情報に基づき執筆しています。訪問される際は最新の情報をご確認ください。
エヴォラ概要
エヴォラはリスボンから東に130kmほどの場所に位置するアレンテージョ地方の中心都市です。
エヴォラの歴史はローマ時代までさかのぼります。
1755年にポルトガルを襲った大地震の影響を受けなかったため、古くからこの地方の中心都市として栄えてきたエヴォラには、ローマ時代の建築物をはじめ、貴重な歴史的建築物が多く遺されています。
アクセス
リスボンからエヴォラへの移動はrede expressosが運行している長距離バスの利用が便利です。
エヴォラ行きの長距離バスは、地下鉄のJardim Zoológico駅から徒歩ですぐの場所にあるSete Riosバスターミナルから出発します。
ほぼ1時間に1本の頻度で運行されており、エヴォラまでの所要時間は約1時間半です。
チケット代は下表の通りです。チケットはインターネットでもバスターミナルの窓口でも購入できます。
年齢 | 乗車料金(€) |
---|---|
シニア(65歳~) | 10.60 |
大人(30歳~64歳) | 12.50 |
若者(13歳~29歳) | 10.60 |
子供(4歳~12歳) | 9.40 |
エヴォラ大聖堂
エヴォラ大聖堂はゴシック様式の教会であり、1280年頃に着工、1350年に完成したポルトガルで最大級の大聖堂です。
街の小高い丘(アクロポリス)に位置し、テラスからはエヴォラの町を一望することができます。
メインファサードはまるで要塞のような威圧感を感じさせる造りです。
博物館も併設されており、宗教的なもしくは文化的な芸術作品を見学することができます。
博物館を含めてすべての場所・施設を訪問できるチケットは€4.50、博物館を除くすべての場所を訪問できるチケットは€3.50です。
メインチャペル
現在のバロック様式のメインチャペルはポルトガル王であったジョアン5世の支援によって18世紀に建築されました。
これはドイツの建築家であるヨハン・フリードリッヒ・ルートヴィヒの作品です。
カラフルな大理石が壁や天井を彩り、天井からは豪奢なシャンデリアが吊られている美しいチャペルです。
オルガン
中央身廊の上部にはオーク材で作られたオルガンが設置されています。
このオルガンは16世紀に造られたものであり、ポルトガルでも珍しいものです。
1582年に九州のキリシタン大名である大友義鎮らの命によりポルトガルに派遣された天正遣欧少年使節がエヴォラ大聖堂を訪問し、このオルガンを演奏したと伝えられています。
Our Lady of “O”(受胎した聖母マリア像)
中央身廊の金色の祭壇には、Our Lady of “O”(受胎したマリア像)と呼ばれる15世紀に造られた彫刻があります。
大聖堂には、女性が出産するたびに大聖堂の鐘を鳴らすという古くからの伝統が伝えられています。
回廊
ゴシック様式の回廊は大聖堂と同時に造られ、1350年頃に完成しました。
回廊の角には4人の福音伝道者の像が飾られています。
また、エヴォラ大聖堂の創設者の墓もここに安置されています。
ゴシック様式の窓からは中庭が覗かれます。
テラス
大聖堂の屋上はテラスになっています。
アクロポリスに建つ大聖堂のテラスからはエヴォラの町はもちろん、町の外に広がる平原まで一望することができます。
まとめ
この記事ではアレンテージョ地方の中心都市、エヴォラにあるエヴォラ大聖堂をご紹介しました。
エヴォラはローマ時代の建築物も遺されているほど歴史ある街です。
数ある歴史的に貴重な建物の中でも、ポルトガルで最大級の大聖堂であるエヴォラ大聖堂はエヴォラ観光のハイライトです。
エヴォラを訪れた際は、訪問を是非ご検討ください。
以上、「世界遺産「エヴォラ歴史地区」にあるポルトガル最大級の大聖堂(エヴォラ大聖堂)へリスボンから日帰り観光」でした。
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