ポルトガルの首都、リスボンの中心部からテージョ川沿いに西に下った先にベレン地区があります。
リスボン唯一の世界遺産「ジェロニモス修道院とベレンの塔」があるベレン地区は人気の観光エリアです。
そのベレン地区に大航海時代の記念碑である「発見のモニュメント」があります。
この記事では、発見のモニュメントの観光情報をご紹介します。ぜひ最後までご覧ください。

この記事は2021年10月時点の情報をもとに執筆しています。訪問の際は最新の情報をご確認ください。
発見のモニュメント


発見のモニュメントはエンリケ航海王子の500回忌を記念して1960年に建てられた記念碑です。
1940年のポルトガル万国博覧会の際にコッティネッリテルモと彫刻家レオポルドデアルメイダによって建てられたものを、耐久性の高い材料で再建したのが現在のモニュメントです。
その特徴的な形状は、キャラベル船(帆船)がモチーフにされています。
高さ56mもある屋上は展望台になっており、エレベータで上がることができます。


発見のモニュメントには、エンリケ航海王子を先頭に大航海時代に活躍したポルトガルの偉人たちの彫像が飾られています。
東側の一番後方の人物は、日本でキリスト教の布教活動を行ったフランシスコ・ザビエルです。


発見のモニュメントの前の広場には直径50mもある羅針図(コンパスローズ)があります。
羅針図には大航海時代にポルトガルが拡大していった航路が示されています。日本がポルトガルに発見されたのはポルトガル船が豊後国に漂着した1541年となっています。


発見のモニュメントからはテージョ川にかかる4月25日橋や南岸にある高さ110mのキリスト像であるクリスト・レイ像が望めます。
4月25日橋は1966年8月6日に開通した全長2,277mのつり橋です。1974年4月25日に起きた革命を記念して「4月25日橋」に改名されました。
アクセス
発見のモニュメントはベレン地区のテージョ川沿いにあります。
ベレン地区には様々な観光スポットがあり、リスボン中心地からの交通の便も充実しています。
ここでは、主な公共交通機関での発見のモニュメントへの行き方をご紹介します。
市電(トラム)を利用する場合


15番トラムのジェロニモス修道院駅から徒歩10分ほどです。
15番トラムは、ロシオ駅近くのフィゲイラ広場駅を出発し、コメルシオ広場を経由、アルジェース駅までほぼ直線的に伸びる路線です。
フィゲイラ広場駅からジェロニモス修道院駅までは25分ほどです。
バスを利用する場合
最寄りのバス停はジェロニモス修道院です。
利用できるバスは以下の通りです。
- 714番(Outurela to Pç. Figueira)
- 727番(Restelo to Roma-Areeiro Station)
- 728番(Avenue Descobertas in Restelo to Avenue Descobertas in Portela)
- 729番(Bairro Padre Cruz to Alges)
- 751番(Linda A Velha to Alcântara – Av. De Ceuta)
バス停から発見のモニュメントまでは徒歩で10分ほどです。
ポルトガル鉄道CPを利用する場合
本数は少し少ないですが、鉄道を利用することもできます。
最寄り駅のベレン駅から徒歩10分ほどです。
ベレン行きの列車はカイス・ド・ソレド駅から出発しています。
入場料
展望台、展示会、ドキュメンタリー映画が楽しめる入場料は下表の通りです。
年齢 | 入場料(€) |
---|---|
大人(19歳~64歳) | 6.00 |
若者(13歳~18歳) | 3.00 |
シニア(65歳以上) | 5.00 |
リスボンカードを提示すると、20%割引(€6.00→€4.80)のサービスがあります。
リスボンカードとは、様々な公共交通機関を無料で利用できたり、観光スポットの入場料が無料になったり、割引されたりする旅行者に便利なカードです。
旅行者向けのインフォメーションで購入することができます。詳しくはこちらをご参照ください。
まとめ
この記事では、リスボンのベレン地区にある発見のモニュメントをご紹介しました。
発見のモニュメントは少し懐古主義的なところもありますが、大航海時代のポルトガルの輝かしい栄光を感じることができる場所です。
発見のモニュメントのあるベレン地区は他にも様々な観光スポットがありますので、リスボン観光のコースの1つに加えることをおすすめします。
以上、「リスボン観光のおすすめスポット、大航海時代の記念碑【発見のモニュメント】」でした。
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