タンロン遺跡は2010年に「ハノイータンロン王城遺跡中心地区」として登録された世界遺産です。
ハノイ市内にある唯一の世界遺産であり、ハノイ観光には欠かせないスポットです。
この記事では、タンロン遺跡の観光についてご紹介します。
ぜひ最後までご覧ください。

この記事は2021年11月時点の情報を基に作成しています。訪問の際は最新の情報のご確認をよろしくお願いします。
概要


タンロン(昇龍)とはハノイの旧称です。
李王朝が1010年にホアルーからタンロンへ遷都したことからタンロンの歴史は始まりました。
ホアルーからの遷都の際、金色の龍が空に舞い上がるのが見られたことにこの名前は由来しています。
7世紀、中国に支配されていた時期の要塞の上に、この王城は建築されました。
以来、タンロンは長きにわたりベトナムの政治の中心的役割を果たしてきました。
2003年からタンロン遺跡では発掘作業が行われており、発掘された遺物の一部が敷地内の博物館で公開されています。
アクセス・入場料金
タンロン遺跡の住所は「19C Hoàng Diệu, Điện Bàn, Ba Đình, Hà Nội」です。
ハノイ市内の移動はタクシーが安くて便利です。
タンロン遺跡の入場料金は下記の通りです。
タンロン遺跡の南側にある正面ゲート付近のチケット売り場でチケットを購入します。
年齢 | 金額(VND) |
---|---|
大人(15歳以上) | 30,000(≒150円) |
子供(15歳未満) | 無料 |
ドアン・モン(端門)


タンロン遺跡を訪れた際に最も目を引くのが王城への主要な入り口の1つであるドアン・モンです。
現在のドアン・モンは李朝(リー朝)のもとで建てられ、阮朝(グエン朝)の際に復元されたものです。
東西の距離は47.5mにもなります。中央の一際大きな扉は王のためのものであり、高さは4m、幅は2.7mあります。
2階は楼閣になっており、楼閣から目の前の広場が一望できます。


ハウスD67


ハウスD67はドアン・モンから入って少し奥にある建物ですが、他の建物と少し毛色が異なります。
これはベトナム戦争の際に用いられた軍事建築物の1つです。1967年に国防省の本部として設計、建築されました。
この建物内には、政治局と中央軍事委員会の会議室や将軍の作業室があります。
また、空爆を考慮して深さ9mの地下室が併設されています。
当時の戦争を今に伝える貴重な軍事的文化遺産です。
まとめ


この記事では、ハノイ市内の観光スポットであるタンロン遺跡についてご紹介しました。
タンロン遺跡はハノイがベトナムの政治的中心となった1000年以上前から残る貴重な文化遺産です。
また、ハウスD67のような近代の歴史も遺す貴重な場所です。
ハノイを訪れた際はぜひお立ち寄りください。
以上、「1000年前の遷都からの歴史を伝えるハノイで唯一の世界遺産【タンロン遺跡】」でした。
タンロン遺跡
住所:19C Hoàng Diệu, Điện Bàn, Ba Đình, Hà Nội
定休日:月曜日
営業時間:8:00~17:00
コメント