1859年(安政6年)に日本最初の開港場の1つとして函館は開港しました。
それ以来、函館は諸外国との玄関口として栄え、街並みも和洋折衷の独特の異国感を漂わせるようになりました。
このような街並みを残すため、元町・末広町エリアは北海道で唯一の「重要伝統的建築物群保存地区」に認定されており、函館観光のメインエリアの1つとなっています。
この記事では、そんな函館元町エリアの観光スポットをご紹介します。
ぜひ最後までご覧ください。

この記事は2021年12月時点の情報を基に作成しています。訪問の際は最新の情報のご確認をよろしくお願いします。
カトリック元町教会


1859年(安政6年)にフランスの宣教師メルメ・ド・カションが仮聖堂を建てたことに始まる教会。
キリシタン追放令以降の日本におけるキリスト教宣教再開の先駆けとして活動した古い歴史を持ちます。
幾度かの大火で類焼しており、現在の大聖堂は1924年(大正13年)に竣工した建物です。
教会内部は見学できますが、写真撮影は禁止されていますのでご注意ください。
カトリック元町教会
住所:函館市元町15-30
電話:0138-22-6877
見学時間:10:00~16:00(月~土)、12:00~16:00(日)
URL:http://motomachi.holy.jp/index.html
函館ハリストス正教会


1860年(安政7年)に初代ロシア領事館の付属聖堂として建立された教会。
はじめの聖堂は1907年(明治40年)の函館大火で焼失し、現在の建物は1916年(大正5年)に再建された2代目の建物です。
鐘楼でリズミカルにならされる鐘の音から「ガンガン寺」と呼ばれ、環境省が定めた「日本の音風景100選」にも認定されています。
正教会聖堂の数少ない本格建築の1つであり、1983年(昭和58年)に重要文化財に認定されています。
聖堂保存修理工事が2022年12月中旬まで行われているため、残念ながら工事期間中は聖堂が工事シートで覆われています。内部の拝観もできませんのでご注意ください。
函館ハリストス正教会
住所:函館市元町3-13
電話:0138-23-7387
見学時間:工事中のため2022年12月中旬まで拝観不可
URL:https://www.orthodox-hakodate.jp/
日本聖公会函館聖ヨハネ教会


1874年(明治7年)に英国聖公会海外伝道教会の宣教師W.デニングが函館に来たことを始まりとする教会。
1878年(明治11年)に初代聖堂が建立されましたが幾度かの大火で類焼し、現在の場所に再建されたのは1921年(大正10年)の大火の後です。
現在の建物は1979年(昭和54年)に竣工したものであり、上空から見ると十字のデザインとなっています。
礼拝堂の一般開放は中断されていましたが、2021年12月26日現在は再開されているとのことです。
日本聖公会函館聖ヨハネ教会
住所:函館市元町3-23
電話:0138-23-5584
URL:http://peacebe.net/index.html
東本願寺函館別院


1915年(大正4年)に完成した日本最初の鉄筋コンクリート寺院。
1709年(宝永6年)に木古内町泉沢に建てられた堂宇が移されたのがこの寺院の始まりと知られています。
2007年(平成19年)に重要文化財に指定されている貴重な建物です。
東本願寺函館別院
住所:函館市元町16番15号
電話:0138-22-0134
レイモンハウス元町店


ドイツの伝統的製法により作られるハム・ソーセージのお店。
全国のファンから「胃袋の宣教師」と言われたカール・レイモンから受け継がれた製法により作られるおいしいハムやソーセージが売られています。
また、お店の中で焼きソーセージやホットドックを楽しむこともできます。
2階は「レイモン歴史展示館」となっており、創設者のカール・レイモンの生涯を説明したパネルや当時使われていた調理設備が展示されています。


普段はなかなか味わえない美味しいハム・ソーセージを購入できるおすすめのお店です。
レイモンハウス元町店
住所:函館市元町30-3
電話:0138-22-4596
営業時間:9:00~18:00(ファーストフードは9:00~17:30)
URL:https://www.raymon.co.jp/
八幡坂


函館は坂の町と言われるほど坂の多い街ですが、中でも有名な坂が八幡(はちまん)坂です。
名前の由来は、1804年(文化元年)に八幡宮が当時の坂の上(現在の坂の中間付近)に移されてきたことから名づけられました。
現在の八幡宮はさらに別の場所に移っています。
チャーミーグリーンと呼ばれる台所用洗剤のCMの撮影で使われたことで有名になり、「チャーミーグリーンの坂」と呼ばれることもあります。
夏は街路樹の緑が、冬はイルミネーションが楽しめる写真撮影ポイントです。
八幡坂
住所:函館市元町14付近
見学時間:常時
元町公園


1982年(昭和57年)に開園した洋風の公園。
公園内には、旧北海道庁函館支庁庁舎や函館奉行所跡などが残されており、かつて函館の政治的中心がこの場所にあったことが伺えます。


その他にも、函館開港の契機となったペリー提督来航の記念碑や函館の発展に尽力した4名をたたえる四天王像などが設置されています。


街を見下ろせば函館湾が、振り返れば函館山が一望できる良いロケーションも魅力です。
元町公園
住所:函館市元町12
開園時間:常時
旧函館区公会堂


1910年(明治43年)に竣工した公会堂。
北海道の代表的な明治洋風建築物であり、1974年(昭和49年)に重要文化財に認定されています。
建物内は入館料を払うことで見学できるようになっています。
また、衣装館が併設されており、明治・大正時代風のハイカラ衣装を借用できます。
レトロ感あふれた建物内で撮影すれば、まるで当時にタイムスリップしたような写真が撮影できます。
旧函館区公会堂
住所:函館市元町11番13号
電話:0138-22-1001
休館日:12月31日から1月3日まで
公開時間:
4月1日~10月31日 9:00~18:00(火~金)、9:00~19:00(土~月)
11月1日~3月31日 9:00~17:00
URL:https://hakodate-kokaido.jp/
函館市旧イギリス領事館


1859年(安政6年)に函館に置かれたイギリス領事館。現在の建物は1913年(大正2年)に竣工したものです。
領事館は1934年(昭和9年)に閉鎖されましたが、1992年(平成4年)からは開港記念館として一般公開されています。
建物内には当時の函館やイギリス領事館の様子を示した展示物や、アフタヌーンティーなどが楽しめるカフェなどがあります。
体験型の展示物も多く、老若男女楽しめる記念館です。
函館市旧イギリス領事館
住所:函館市元町33-14
電話:0138-27-8159
休館日:12月31日から1月1日まで
公開時間:
4月1日~10月31日 9:00~19:00
11月1日~3月31日 9:00~17:00
URL:https://hakodate-kankou.com/british/
まとめ
この記事では函館・元町エリアの観光スポットについてご紹介しました。
元町エリアには歴史的な建築物が多くあり、異国情緒あふれた美しい街並みが特徴です。
狭いエリアに観光スポットが集中していますので、ぜひゆっくりと散策していただければと思います。
以上、「歴史的建築物が立ち並ぶ異国情緒あふれた函館・元町エリアの観光スポットの紹介」でした。
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